秋の読書会では、核開発など世界情勢に不安感が漂うなか、戦争について考えてみようと、大岡昇平の「野火」をテキストに読書会を開催しました。
当館の読書会は、市内在住の作家、重田昇先生を座長にお迎えしています。
体験した事実を吐き出して書かれた「俘虜記」と比べ、「野火」は小説として完成された作品であること、また、日本独自の発展を遂げた私小説と、作品と作家とを切り離し、本に書かれたことだけで判断する解釈法などのお話がありました。
また、大学生時代から文学活動を通じて、30年にわたり大岡昇平ご本人と交流を持たれていた方が参加され、大岡昇平直筆の和紙の封筒を拝見し、普段の生活の様子などを聞かせていただくという貴重な機会にもなりました。
当館の読書会は、市内在住の作家、重田昇先生を座長にお迎えしています。
体験した事実を吐き出して書かれた「俘虜記」と比べ、「野火」は小説として完成された作品であること、また、日本独自の発展を遂げた私小説と、作品と作家とを切り離し、本に書かれたことだけで判断する解釈法などのお話がありました。
また、大学生時代から文学活動を通じて、30年にわたり大岡昇平ご本人と交流を持たれていた方が参加され、大岡昇平直筆の和紙の封筒を拝見し、普段の生活の様子などを聞かせていただくという貴重な機会にもなりました。
「野火」を読んだ後に、おすすめ ~文学で戦争を考える
- ひかりごけ 武田 泰淳 著 新潮文庫
- 出発は遂に訪れず 島尾 敏雄 著 新潮現代文学 36巻
- 戦艦大和ノ最期 吉田 満 著 講談社文芸文庫
- 真空地帯 野間 宏 著 新潮現代文学 27巻
