
今年、終戦から75年目の夏を迎えました。
当館では、毎年8月に戦争のむごさ、平和の尊さを考える色鉛筆画展を開催しています。
今年のテーマは「米軍の日本兵捕虜たち」です。作者の福田芳生さんはまだ幼かった頃に終戦を迎えておられますが、戦争の記憶があり、また、軍医として南方に従軍した父からその戦争体験を伝え聞いたということです。

色鉛筆画は、戦争当時の写真や記録映画を基に、忠実に描かれたものです。
多くの文献を読み込み、どんな色だったかを調べ上げておられます。
写真では、思わず目をそむけたくなる場面でも、福田さんの色鉛筆画で描かれたものであれば、細部まで目を凝らして見入ることができます。
福田さんの創作童話「B29から富士山を見た日本の少年」も配布しています。
図書館一般室にて、8月31日まで。
<図書館蔵書の一部も展示・貸出しています>
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- 「アーロン収容所」
- 会田雄次
- 著 中央公論社
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- 「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」
- 辺見じゅん
- 著 文芸春秋
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- 「日本人捕虜」 上・下
- 小松茂朗
- 著 原書房